男二人の絶叫が遊園地に響いていました。

もうずいぶん前のことですが、スポーツのサークルの子供たちを連れて、わりに有名な遊園地に行きました。

皆ワクワクしていたようでした。私ともう一人の男性Yさんは子供たちがバスから降りて、思い思いに遊園地を移動し始めたのを見届けた後、二人で園内を見て歩きました。

以前訪れた時にはなかったものがありました。「新型」の小ぶりなジェットコースターでした。私たちのどちらからともなく、それに乗ってみようという話になりました。

階段を歩いて上がり、出発のゲートに着きました。順番が回って来ました。右に私、左にYさん、ステップに足を置くと、ベルトで担当者が固定しました。

両肩には丈夫な保護のための肩掛けがはめられました。少しずつ音を立て動く足元のベルト。私たちは立ったままの姿で昇っていきます。

その昇りの頂点に立ったと思った瞬間でした。まるでまっさかさまに落ちていくように体が落下します。私もYさんも声を立てました。「オワー」っと。

またカーブを過ぎるとまっさかさまに落ちます。私たちは「オワー」と叫んだのでした。動きがゆっくりになると周りの声が聞こえ始めました。

「キャー」「アーッ」、黄色い声が園内にこだましていました。きっとその声に私たちの絶叫「オワー」が加わっていたのでしょう。